施設長と介護リーダーの2つの道

介護士として現場である程度働いた後に、介護リーダーといういわゆる中間管理職のポジションへのキャリアパスが開かれます。介護リーダーというのは、現場で働く介護士を取りまとめる役目を担い、また、管理職との橋渡しをする役割を期待されます。ときに現場と上との板挟みに苦しむこともありますが、そこを上手く取り次いで、現場をコントロールするのが介護リーダーの役割です。

この介護リーダーの仕事は、ある程度現場に精通していなければならないため、5年以上の介護士としての実務経験が必要になります。ただ、誰もが介護リーダーになれるわけではなく、やはり適性というものがあります。管理職が現場経験がある程度ある介護士の適性を判断し、その上で介護リーダーへの打診がなされます。そして、介護リーダーとして経験を積んだ後のキャリアパスは、主に二通りに分けられます。

一つは、バックオフィス勤務です。これは、広報や人事と言った事務方へのキャリアチェンジに該当します。そのために、バックオフィス勤務となると介護の現場から離れることになるのです。そのため、介護士として現場で働くことが好きな人には、この仕事は向かない場合があります。2つ目は、施設長になるというキャリアパスです。施設長になると、介護施設の運営に大きく関与することになります。予算や売上などの算定などに深く関与するため、より広い目で介護業界に携わることが求められるポジションになるのです。